IRON MAIDENの中でもトップクラスの人気を誇り、
ライヴでも定番の超名曲HALLOWED BY THY NAME「審判の日」。
ライヴでは3番目に多く演奏されているくらいおなじみの曲なのですが、
なんとこの曲が最近演奏されていないのです。
2016年8月のWACKENではアンコール前に
HALLOWED BY THY NAME、FEAR OF THE DARK、IRON MAIDENと演奏されましたが、
(公式サイトを見るとこれが2016年の最後のライヴ)
2017年最初のライヴ、4/22のベルギー、アントウェルペンでは、
セットリストからHALLOWED BY THY NAME「審判の日」が消えてしまっています。
なぜこのようなことになってしまったのかというと、
スティーヴがHALLOWED BY THY NAME「審判の日」の歌詞の一節を、
イギリスのプログレバンドBeckettのLife's Shadowから引用し、
これが盗作であると訴えられたことによります。
(スティーヴ・ハリスはBeckettのファンだったようです)
作者の一人ロバート・バートンとは合意していたものの、
もうひとりの作者ブライアン・クインとは合意がなかったようで、
訴えられたことによってHALLOWED BY THY NAME「審判の日」は
ライヴで演奏することが出来なくなりました。
2016年8月のWACKEN以降は演奏されておらず、
今年の3/12にようやく和解となりました。
スティーヴ・ハリス、デイヴ・マーレイの2人が訴えられていましたが、
訴訟費用や賠償金約90万ポンド(日本円で1億3千万ほど)を支払っての和解となります。
今回の和解についてスティーヴは不本意なようですが、
今後も弁護士費用など莫大な費用がかかること、
何よりHALLOWED BY THY NAME「審判の日」をライヴで演奏できないのは非常に大きく、
これが最良の判断だったのかもしれません。
今回の和解によってHALLOWED BY THY NAME「審判の日」は再びライヴ演奏できるようになりますが、
裏でこんなことが行われていたと思うとなんだか複雑です・・・。
ちなみに音源はコレです。