約20年前大きなムーヴメントとなった北欧メタル。
パワーメタルではSONATA ARCTICA、HAMMAERFALL。
メロデスではIN FLAMESにARCH ENEMY。
シンフォニックメタルではNIGHTWISHなど。
数々の素晴らしいバンドが北欧から全世界に飛び立ち、
現在に至るまで大きく活躍を続けています。
その中でも圧倒的人気、実力のバンドCHILDREN OF BODOM。
美しくも激しいサウンドに魅了された人は多いはず!
そんなチルボドですが11月初旬に衝撃のニュースが飛び込んできました。
ベーシストのHenkka Blacksmith「ヘンカ・ブラックスミス」、
キーボーディストのJanne Wirman「ヤンネ・ウィルマン」、
ドラマーのJaska Raatikainen「ヤスカ・ラーチカイネン」が脱退することになってしまったのです。
CHILDREN OF BODOMといえばヴォーカル&ギターのアレキシ・ライホが、
圧倒的なカリスマ、ギターテクニック、ルックスでバンドを引っ張りっていました。
セカンド・ギタリストこそ流動的だったものの、
ヘンカ、ヤンネ、ヤスカのラインナップは鉄壁で、
特にアレキシのギターとヤンネのシンセの掛け合いは、
チルボドを象徴するものでした。
脱退に加え、この3人が「CHILDREN OF BODOM」の商標権を獲得。
アレキシがCHILDREN OF BODOMの名前を使用するには、
3人の許可が必要な事態になってしまったのです。
このニュースが流れファンは当然困惑。
実質解散なのではとささやかれていましたが、
(フィンランドの記事です)
3人の脱退については去年の段階で決定しており、
12月のツアーも行うことから、
アレキシ自身3人に対して悪い感情は持っていないようです。
そのため来年もツアーを行う予定でしたが、
秋のロシアツアーでトラブルが発生し、
12月でバンドは”事実上の解散”となってしまうようです。
アレキシは残ったギタリストのダニエル・フレイベリと、
新たにバンド活動を行っていくようです。
チルボドがデビューしたのは1997年のSomething Wild。
日本では様式美ブラックメタルとされていましたが、
アルバムをリリースし続け、
メロディックデスメタルを代表する存在へと成長し、
2003年リリースのHate Crew Deathrollではフィンランドのチャートで1位を獲得。
この頃には日本でも人気が爆発!
僕が初めて買ったチルボドのCDはこれでしたが、
1曲目のNeedled 24/7から度肝を抜かれたものです。
しかしながらAre You Dead Yet?のあたりからアメリカを意識したモダンなサウンドに変遷し、
初期を知るファンからは戸惑いもありましたが…。
最新作Hexedでは初期のメロディアスさが戻ってアルバムもおおむね好評でしたが、
映像で出てきたアレキシの姿に驚愕。
以前は危険な香りのする美少年といった姿でしたが、
面影はあるもののかなりガリガリに…。
何かがあったんだろうと思っていましたが…。
僕がCHILDREN OF BODOMを見たのは3回。
最初はLOUD PARK 12で見ましたが、
見たのはラストの5分ほど。
ナゼかと言えば別のステージでHELLOWEENをやっていたため、
泣く泣く見送ることに。
両者のステージはかなり離れており、
一緒に見ることは不可能。
この状況に多くの人が涙したものです。
まともに見たのは2015年。
しかしながらNeedled 24/7などはやらず、
2〜4枚目のアルバムからの名曲は少なめでちょっと消化不良なステージでした。
最後に見たのは2016年。
出演がアナウンスされるもいったんキャンセル、
その後再度出演が決定し、
Needled 24/7、Trashed, Lost & Strungoutを含めた
ベストとも言える選曲にテンションも激上がりでした!
ARCH ENEMYほどではないですがかなりの頻度でLOUD PARKに来ており、
日本にはよく来てくれるバンドという認識でしたが、
まさかこんなカタチで解散してしまうとは思いませんでした。
チルボドは解散していまいますが、
アレキシは音楽活動を継続し、
今後リユニオンがあれば…。
ちなみに現在活躍しているJ-POPバンド「Official髭男dism」ですが、
バンド結成のきっかけがなんと、
「CHILDREN OF BODOM」が好きで意気投合したのだそう。
彼らも今回の件を悲しんでいるのかもしれません…。