2024/11/08来年はリリース35年で記念ツアーも開催!JUDAS PRIESTの超名盤PAINKILLER「ペインキラー」について語ります!
12月には来日公演が控えているメタル界の最強バンド、
JUDAS PRIEST(ジューダス・プリースト)!
公演を心待ちにしている方が多数だと思います!
そんな中ですが来年度の新しいツアーが発表されました!
来年2025年に発売35年を迎える名盤、
PAINKILLER「ペインキラー」を祝うツアーで、
「SHIELD OF PAIN TOUR 2025」と題されています。
愛すべき名曲を含むこの貴重でユニークなセットとなるようで、
現在2025年の6月と7月にヨーロッパでツアーが組まれており、
是非このツアーでも日本に来て欲しいところです!
そして今回はあの名盤リリースからも30年以上経っているの?
ということでPAINKILLERを振り返ってみようと思います!
1990年9月3日にリリースされたPAINKILLERは、
バンドの12thアルバムとしてリリース。
ジャケットのアートワークは、
Mark Wilkinson「マーク・ウィルキンソン」によるもので、
タイトル曲のPAINKILLERの世界観を表し、
サイボーグの人物はPAINKILLER、
そして龍の形状と丸鋸となったタイヤが印象的な
METAL MONSTER「メタル・モンスター」が描かれています。
Judas Priest - Painkiller (Official Lyric Video)
ヴォーカルにはメタルゴッド、ROB HALFORD「ロブ・ハルフォード」、
ギターはGlenn Tipton「グレン・ティプトン」、K. K. Downing「K・K・ダウニング」の2人、
ドラムはRacer XのScott Travis「スコット・トラヴィス」が新加入、
若い頃からバンドへの加入を夢見ていたため念願叶っての加入となりました!
ベースに関しては結成時から活躍するIan Hill「イアン・ヒル」!だと長らく思われていましたが、
レコーディング時に体調不良で、
8曲目のA TOUCH OF EVIL「ア・タッチ・オブ・イーヴル」にキーボードで参加していた、
Don Airey「ドン・エイリー」のシンセ・ベースであったことが
2020年のインタビューで明かされました。
アルバム全体が鬼気迫る内容だったため、
ベースも素晴らしい演奏だと思っていたら、
まさかシンセだったとはと当時はかなりの驚きがありました。
さてそのアルバムの1曲目ですが、
PAINKILLER「ペインキラー」からスタート!
特徴的なのはやはりそのイントロのドラミング!
スコットの強烈すぎるドラムで、
ドラム音だけで曲がわかってしまう曲もそうないのではないでしょうか?
そして飛び込んでくる強烈強靱なギター・リフに、
トドメとばかりのロブの強烈過ぎるスクリーミング!
血管がブチ切れそうなほどの超絶ヴォーカルと、
アグレッシヴに疾走していく展開、
そしてスイープ奏法も取り入れたギターソロ、
スラッシュ・メタルと今までの流麗なサウンドを高次元で融合させた、
HR/HM史に残る1曲となりました。
Judas Priest - Painkiller (Official HD Video)
超名曲ですので様々なバンドにカヴァーされ、
特にデスメタルバンドのDEATH(デス)によるカヴァーは、
さらにテクニカルになったギターソロで、
かなり評判のいいものとなっています。
DEATH - PAINKILLER
さらに日本のThe 冠によるPAINKILLERのパロディ曲「俺なりのペインキラー」や、
東京都国分寺市にはロックバー「PAINKILLER」があるなど、
日本のHR/HM界にも大きな影響を与えています。
The 冠 - 俺なりのペインキラー
2曲目はHELL PATROL「ヘル・パトロール」は、
重厚、勇壮で哀愁漂わせる1曲。
超名曲PAINKILLERの影に隠れがちですが、
コンパクトにまとまった曲であり、
哀愁のギターとスコットの安定したドラミングが印象的な曲となっています。
Judas Priest - Hell Patrol (Official Audio)
3曲目はロブのヒステリックな叫びから始まる
All GUNS BLAZING「オール・ガンズ・ブレイジング」!
こちらもPAINKILLERと同じく強烈な疾走チューンで、
ギターソロもかなりテンションの高いものとなっています!
Judas Priest - All Guns Blazing (Official Audio)
4曲目はLEATHER REBEL「レザー・レベル」は、
スラッシュ・メタルを思わせる刻みまくるギター・リフとスコットのツーバスが印象的で、
スコットが加入したから出来たとも言える名曲!
この曲ではハイトーンを抑えた、
ロブの重厚な声を堪能することができます!
Judas Priest - Leather Rebel (Official Audio)
5曲目のMETAL MELTDOWN「メタル・メルトダウン」はなんといてもイントロのギターが最高!
弾きまくりのソロからリフになだれ込んでいく展開は最高!
ラストの連続「Metal Meltdown!」は正に金属を溶かしてしまいそうな熱さを誇ります!
Judas Priest - Metal Meltdown (Official Audio)
とここまでが当時のメタル界のアグレッシヴな面を、
JUDAS PRIESTなりの解釈で作り上げた強烈なパート、所謂レコードのA面でした。
強烈なPRIESTを味わったとにレコードを裏返すと、
激しさとは別の面が垣間見えます。
B面の1曲目、アルバムとしては6曲目のNIGHT CRAWLER「ナイト・クローラー」は、
今までの激しさが嘘のように、美しくもどこか怪しげな雰囲気を持ち、
従来通りのJUDAS PRIESTサウンドを聴かせてくれる1曲。
Judas Priest - Night Crawler (Official Audio)
7曲目のBETWEEN THE HAMMER & THE ANVIL「ビトウィーン・ザ・ハマー・アンド・ジ・アンヴィル」は
疾走感を持ちながらザクザク切り刻むギター・リフ、
そして美しいという言葉が似合いすぎるギター・ソロ、
次に繋がるように8曲目のA TOUCH OF EVIL「ア・タッチ・オブ・イーヴル」へと流れていきます。
Judas Priest - Between the Hammer & the Anvil (Official Audio)
A TOUCH OF EVIL「ア・タッチ・オブ・イーヴル」は
前述の通りドン・エイリーがキーボードで参加、
幻想的なイントロに導かれ、
重厚で哀愁の世界観をロブがじっくり歌い上げます。
なんといってもラストのサビ前の「You're possessing me」の歌い方は鳥肌ものでしょう!
Judas Priest - A Touch of Evil (Video)
9曲目のBATTLE HYMN「バトル・ヒム」は次と連なる組曲で、
THE HELLION〜ELECTRIC EYEのようき気持ちを高揚させてくれます。
そしてラストを飾るONE SHOT AT GLORY「ワン・ショット・アット・グローリー」は、
正に「栄光への一撃」のタイトル通り、
バンドの持つ高貴さと存在感を勇壮に歌い上げる最後にふさわしい曲となっています。
Judas Priest - Battle Hymn (Official Audio)
Judas Priest - A Touch of Evil (Video)
1曲目のPAINKILLERに惑わされがちですが全体的なクオリティが非常に高く、
アグレッシヴな面と英国らしい叙情的な面を両方楽しめる、
まさに神盤にふさわしい1枚となっています。
が、ロブのソロ活動を巡ってトラブルが発生、
最高最強のアルバムを作り上げながらも、
ロブは脱退してしまうこととなります。
名曲揃いの本作ですが、LEATHER REBEL、METAL MELTDOWN、
BATTLE HYMN〜ONE SHOT AT GLORYといった曲はライヴでの演奏があまりなく、
来年のツアーではこれらの曲がやはり演奏されるのでしょうか?
だとすればかなり見てみたいライヴとなりますので、
今年の来日はまだですが、
ぜひ「SHIELD OF PAIN TOUR 2025」でも来日して欲しいものです!
著・METAL IS FOREVER店長 本間
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