IRON MAIDEN(アイアン・メイデン)の1stアルバムIRON MAIDEN「鋼鉄の処女」、
2ndアルバムKILLERS「キラーズ」でヴォーカルを務め、
初期IRON MAIDENを支えたヴォーカリストPaul Di'Anno「ポール・ディアノ」が、
2024年10月21日、自宅で亡くなっているのが判明。
66歳の若さでした。
初期IRON MAIDENは今と異なりパンクの要素も若干有り、
それはポールのパンキッシュな歌い方によるものが大きかったです。
KILLERSのツアー後に解雇されますが、
その後は自身の名を冠したDi'Anno、
ニール・マーレイ、ヤニック・ガーズ、クライヴ・バー、ピート・ウィリスらとのGogmagog、
Praying Mantis、Killersなどで活動。
音楽的に大きな成功こそ収めることは出来ませんでしたが、
慈善活動によって、アルゼンチンのバリローチェ市から市民栄誉賞を受賞するなど、
様々な活動を行っていました。
しかしながら体調の悪化で膝の手術をしなければならない状況となり、
2021年にはクラウドファンディングに成功、
その後の治療も盟友のIRON MAIDENがサポートしてくれる状況で、
IRON MAIDENの50周年公演での共演も期待されていましたが、
残念ながらそれが実現することはなく天国へと旅立ってしまいました。
IRON MAIDENのヴォーカルと言えばブルース・ディッキンソンですが、
やはり初期2枚はポールの荒々しい歌唱が実にマッチしており、
バンドの基礎を作り上げたことは間違いありません。
素晴らしいのはブルースのヴォーカルだけれど、
1,2枚目のアルバムはポールでないといけないと考える方は多いはずです。
メイデンの世界的成功もポール期がなければなかったかもしれないので、
50周年を見届けることが出来なかったのは本当に残念です。
どうか天国で安らかに。
著・METAL IS FOREVER店長 本間
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