34年の歴史に終止符を打つツアー、
「The BIG Finish Farewell Tour」が発表されたMR.BIG。
その中でPat Torpey「パット・トーピー」の意志を継ぎ、
誰がドラムを務めるかは大きな話題となっていました。
様々な予想が飛び交う中、
ニュー・ドラマーとして発表されたのは、
Nick D'Virgilio「ニック・ディヴァージリオ」！
HR/HMファンにとっては少しなじみが無い名前ですので、
今回はこのニックがどんな人物なのかを紹介していきます。
ニックはアメリカのプログレ･バンド、
SPOCK'S BEARD（スポックス・ビアード）の元メンバーで、
GENESIS（ジェネシス）のサポートも行い、
現在はBIG BIG TRAIN（ビッグ･ビッグ･トレイン）のメンバーです。
プログレ・バンドで主に活躍されているドラマーですが、
実はマルチミュージシャンであり、
ギター、キーボードをもこなします。
アメリカのミュージシャン、
Kevin Gilbert「ケヴィン・ギルバート」の死後にリリースされた、
「The Shaming of the True」では、
ドラムはもちろんギターやベース、
キーボード、バックヴォーカルなどをニックが担当しており、
作中で多くが使用されています。
動画を見てみても数々のプログレバンドで活躍しているだけあって、
正確で確かな技術を持っています。
特筆すべきはヴォーカリストとしても才能を発揮しており、
Spock's Beardでは2002年からドラムに加え、
ヴォーカルも兼務していました。
優しい歌声ですがパワーも持ち合わせており、
安定した歌声に広い声域。
MR.BIGではEric Martin「エリック・マーティン」のソウルフルな歌声に加え、
分厚いコーラスも印象的なバンドです。
パットもバックヴォーカルとして大きく貢献していたので、
ドラムテクニックもあり、ヴォーカルとしても一流･･･。
正にパットの意志を継いでMR.BIGでドラムを務めるには、
うってつけの人材ですね！
ソロアルバムもリリースしており、
その高い歌唱力を垣間見ることが出来ます。
ニックがドラムを務めるのは3月になっての発表でしたが、
実はMR.BIG加入発表前にパットのドラミング、
グルーブについて語る動画も公開されていました。
動画は今年2023年の1月6日に公開されたものです。
楽しそうに解説する姿を見ていると
「ニックになら任せられる！」そう思ってしまいますね。
パットのプレイをどれだけ再現してくれるのか、
今から期待してしまいますね。
また公開した動画へのコメント一つ一つに返信もしており、
誠実さがうかがえます。
ニック、そしてパットと共にMR.BIGの最後のツアーが大成功してほしいものです！
